北九州・遠賀・中間の家の片付け

お知らせ
2026.11.02

親が施設に入った後の実家どうする?空き家の片付けと管理・売却の選択肢

結論:親が施設に入った後の実家は「①残して管理する」「②片付けて貸す・売る」「③解体する」の3つから選びます。どれを選ぶ場合も、最初の1か月で貴重品・重要書類の持ち出しと、冷蔵庫・生ごみ・郵便・公共料金の整理を済ませておくと安心です。当法人の空き家片付けは1R 5,000円〜、見積内容に変更がなければ追加料金はかかりません。

この記事のポイント

  • 北九州市の空き家は約7万9,300戸(空き家率15.8%、平成30年住宅・土地統計調査)。放置すると倒壊・放火・不審者・害虫などの心配が増えます
  • 選択肢は「残して管理」「貸す・売る」「解体」の3つ。親の気持ちと、戻る可能性・費用・維持の手間で考えます
  • 入居直後は、通帳・印鑑・権利証などの持ち出し、冷蔵庫の中身の処分、郵便の転送、電気・水道・ガスと火災保険の確認を
  • 売却を考えるなら、親の判断能力と、相続後の「空き家の3,000万円特別控除」(施設入所でも一定の要件で対象)を先に確認
  • 北九州市は「空き家総合相談」(093-582-2777)で相続・登記・売買・賃貸の相談に応じています

親が施設に入った後、実家で困りやすいこと

親が介護施設や高齢者向け住宅に入居すると、それまで暮らしていた実家は「誰も住んでいない家」になります。すぐに売ったり片付けたりする気持ちになれない方も多く、「いつか帰れるかもしれない」「親が元気なうちは手を付けにくい」と、そのままにしているご家庭も少なくありません。

北九州市の資料によると、市内の住宅約50万戸のうち空き家は約7万9,300戸、空き家率は15.8%で、政令指定都市で2番目の高さです(市政だより令和5年8月15日号、平成30年住宅・土地統計調査)。市は、空き家を放置した場合に起こる問題として次のようなものを挙げています。

  • 老朽化や台風による屋根・外壁の落下や倒壊
  • 放火や、コンセントプラグなどからの火災
  • 不審者の侵入
  • 雑草・樹木の繁茂や害虫の発生、動物のすみか化
  • ごみの不法投棄

また、2023年12月に施行された改正空家法では、管理が不十分な空き家が「管理不全空家」として市町村から勧告を受けると、土地の固定資産税を軽くしている住宅用地の特例が受けられなくなる仕組みが設けられました(国土交通省)。空き家は「持っているだけ」でも、所有者として適切に管理する責任があるということです。

※冷蔵庫に残った食品や生ごみは、数週間で強い臭いや虫の原因になります。施設入居が決まったら、まず台所まわりだけでも片付けておくことをおすすめします。

実家の3つの選択肢と、それぞれの注意点

施設入居後の実家をどうするかは、親の気持ち、自宅に戻る可能性、家族が通える距離、建物の古さ、費用によって変わります。代表的な3つの選択肢を整理すると次のとおりです。

施設入居後の実家の3つの選択肢(残して管理・貸す売る・解体)の比較図
施設入居後の実家の3つの選択肢
選択肢向いているケース注意点
①残して管理する親が一時帰宅・在宅復帰する可能性がある/気持ちの整理に時間がほしい換気・通水・郵便確認・草刈りなどの手間と、固定資産税・光熱費の基本料金がかかり続ける
②片付けて貸す・売る戻る予定がない/家族が近くに住んでいない/建物がまだ使える家財の片付けが前提。親名義のままなら、売却には親本人の意思確認が必要
③解体する建物の傷みが激しい/倒壊や近隣への影響が心配解体前に家財をすべて搬出する必要がある。更地になると固定資産税の住宅用地特例は外れる

①残して管理する場合

すぐに結論を出さず、まずは管理しながら様子を見る方法です。月に1〜2回は窓を開けて換気し、水道を流し、郵便受けやポストの周り、庭木の状態を確認します。遠方で通えない場合、北九州市は「家屋の換気」「家屋の点検」「郵便物の確認」などを所有者に代わって行う空き家管理事業者の紹介も行っています。

残す場合でも、使わない家財が多いと管理の手間が増え、湿気やカビ、虫の原因にもなります。「今後も使う物」「親が施設に持って行った物」以外を少しずつ減らしておくと、将来どの選択肢を選ぶ場合も楽になります。

②片付けて貸す・売る場合

親が自宅に戻らないことがはっきりしている場合は、片付けをして賃貸や売却を検討します。北九州市では「空き家バンク」に登録すると、市が不動産事業者との引き合わせを行っています(市や事業者が直接買い取る制度ではありません)。売却・賃貸のどちらでも、まず家財を整理しないと、内覧や査定がしにくくなります。

③解体する場合

建物の傷みが激しい場合は解体も選択肢です。北九州市は、昭和56年5月以前に建てられた老朽空き家などの除却費用の一部を補助しています(要件あり、詳しくは市へ確認)。解体工事の前には、家の中の家財をすべて運び出しておく必要があります。

施設入居が決まったら、最初の1か月でやること

どの選択肢を選ぶにしても、施設入居の直後にやっておきたいことは共通しています。親と一緒に確認できるうちに進めておきましょう。

親が施設に入ったら最初の1か月で実家でやること6項目のチェックリスト
施設入居後、最初の1か月でやること
  1. 貴重品・重要書類を持ち出す:通帳、印鑑、保険証券、年金関係の書類、権利証(登記識別情報)、固定資産税の納税通知書、契約書類など。空き家は空き巣の心配もあるため、置いたままにしないことが大切です。
  2. 思い出の品・親が施設で使いたい物を選ぶ:写真、手紙、趣味の道具、季節の衣類など。施設の居室は広くないことが多いので、持って行ける量を施設に確認しましょう。
  3. 冷蔵庫・台所・生ごみを片付ける:食品、調味料、生ごみを処分し、冷蔵庫を使わないなら電源を切って扉を少し開けておきます。
  4. 郵便の転送と各種連絡:郵便局で転送届を出し、新聞・宅配サービスなどを止めます。
  5. 電気・水道・ガスと火災保険を確認:使わない契約の見直しや、ガスの閉栓を検討します。火災保険は住まなくなった家だと契約内容に影響する場合があるため、保険会社へ連絡しておきましょう。
  6. 鍵と管理の担当を決める:誰が鍵を持ち、いつ様子を見に行くかを家族で決めておきます。

売るなら先に確認したい2つのこと

親の判断能力と名義

実家が親名義のままの場合、売却や賃貸の契約は所有者である親本人が行います。認知症などで判断能力が十分でないと、そのままでは契約ができず、成年後見制度の利用が必要になることがあります。成年後見人が本人の住まいだった建物や土地を売る場合は、家庭裁判所の許可が必要です(民法859条の3)。

「親が元気なうちに方針を話し合っておく」ことが、実家の問題をスムーズに進めるいちばんの近道です。北九州市社会福祉協議会の「終活あんしんセンター」(093-882-6211、事前予約制)のような公的な相談先もあります。

相続後に売るなら「空き家の3,000万円特別控除」

親が亡くなった後に、相続した実家を売る場合には、国税庁の「被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの特例」で、譲渡所得から最高3,000万円(相続人が3人以上の場合は2,000万円)を控除できる場合があります。令和9年12月31日までの売却が対象で、昭和56年5月31日以前に建てられた家であることなどの要件があります。

この特例は、要介護・要支援認定を受けて老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などに入所していた場合も、一定の要件を満たせば対象になります。主な要件は次のとおりです(国税庁タックスアンサー No.3307)。

  • 施設に入所してから亡くなるまで、実家が引き続き親の物品の保管などに使われていたこと
  • その間、実家を事業や貸付けに使ったり、親以外の人が住んだりしていないこと
  • 施設に入所する直前、親以外に実家に住んでいた人がいないこと

つまり、施設入居中に実家を人に貸したり、家族が住んだりすると、この特例の対象外になる可能性があります。このほかにも売却代金や建物の耐震・取壊しなどの要件があるため、実家を貸す・売る前に税務署や税理士に確認しておきましょう。

※税制の内容は2026年4月1日現在の国税庁の情報にもとづいています。実際に適用できるかは、個別の事情によって異なります。

実家の片付けの進め方と費用

親がご存命のうちの実家の片付けは、「全部捨てる」ではなく「残す物・施設へ持って行く物・処分する物」を分けていく作業です。親の気持ちを大切にしながら、段階的に進めるのがおすすめです。

片付けは「段階的に」進める

  • 1回目:貴重品・重要書類・思い出の品を持ち出し、台所と冷蔵庫を片付ける
  • 2回目:明らかに使わない物(古い家電、壊れた家具、大量の衣類や雑誌など)を処分する
  • 3回目:方針が決まったら、残りの家財を整理し、売却・賃貸・解体に向けて家を空にする

家族だけで進める場合、北九州市の粗大ごみは1個300円〜1,000円で地区ごとに月1回の収集、焼却工場への自己搬入は10kgごとに150円(2026年9月〜)です。ただし、家具や家電がまとまって出る実家の片付けでは、運び出しや分別に時間と人手がかかります。家族の負担が大きい場合は、業者への依頼も検討しましょう。

当法人に頼む場合の料金

家のサポートセンターの空き家片付け・生前整理の料金表(1R 5,000円〜、1K 30,000円〜ほか)
空き家片付け・生前整理の料金(当法人の料金案内より)
サービス間取り料金
空き家・ゴミ屋敷片付け1R5,000円〜
生前整理・遺品整理1K・1R30,000円〜
生前整理・遺品整理1DK50,000円〜
生前整理・遺品整理2DK・1LDK90,000円〜
生前整理・遺品整理2LDK110,000円〜
生前整理・遺品整理3LDK190,000円〜

※料金は物の量や作業内容によって変わります。現地を確認したうえで正確なお見積りを提示し、見積内容に変更がなければ追加料金はかかりません。お支払いは作業完了後に現金でお願いしています。

ご依頼の流れは、①お電話・LINE・メールでのご相談(無料)→②現地確認・お見積り→③作業日の調整→④作業→⑤ご確認いただいて現金でお支払い、です。お電話の場合は、広さや大まかな量を教えていただければ概算をお伝えできます。LINEやメールで写真を送っていただくと、より正確な概算をお伝えできます。

北九州市の空き家の相談窓口

北九州市には、空き家の所有者向けの公的な相談窓口や制度があります。片付けと合わせて活用しましょう。

  • 空き家総合相談:相続・登記・売買・賃貸などの相談を、市が窓口となって専門家団体と連携して対応。北九州市役所本庁13階 空き家活用推進課(093-582-2777)、平日8:30〜17:00
  • 北九州市空き家バンク:売りたい・貸したい空き家を登録すると、市が不動産事業者との引き合わせを行う制度
  • 老朽空き家等の除却補助:昭和56年5月以前に建てられたものなど、一定の要件を満たす空き家の解体費用の一部を補助
  • 空き家リノベーション促進事業:空き家を相続して住む人や、中古住宅を購入・賃借して住む人を対象に、改修費用の一部を補助

※制度の内容・受付状況は変わることがあります。最新の情報は北九州市のホームページや担当課でご確認ください。中間市・遠賀郡・直方市・宗像市の空き家は、各市町の担当窓口へお問い合わせください。

家のサポートセンターが実家の片付けでお手伝いできること

  • 空き家・ゴミ屋敷片付け(1R 5,000円〜)、生前整理・家の片付け(1K・1R 30,000円〜)
  • 貴重品・リサイクル品の形見分けや回収にも対応
  • 作業中に貴重品・現金を見つけた場合はお手渡し
  • 作業後は、搬出経路・玄関・廊下なども簡単に清掃。ご希望によりオゾン発生器での除菌・消臭も
  • 草刈りや家の修理などを代行する「家の便利屋」サービスもあります
  • お立ち会いはあっても、なくても大丈夫。土日祝の作業もご相談ください

よくある質問

Q. 親が施設に入ったら、実家はすぐに片付けるべきですか?

A. すぐにすべてを片付ける必要はありませんが、貴重品・重要書類の持ち出しと、冷蔵庫や生ごみの処分は早めに行いましょう。残りの家財は、親の気持ちや今後の方針に合わせて段階的に整理するのがおすすめです。

Q. 施設に入った親の実家を人に貸しても大丈夫ですか?

A. 貸すこと自体はできますが、施設入所中に貸付けに使うと、相続後に売る際の「空き家の3,000万円特別控除」の対象外になる可能性があります。貸す前に税務署や税理士に確認しておくと安心です。

Q. 遠方に住んでいて片付けに立ち会えませんが、依頼できますか?

A. 可能です。当法人では、お立ち会いがなくても作業を行っています。作業後は写真でご報告します。詳しい手続きはお問い合わせの際にご案内します。

Q. 実家の片付け費用はいくらくらいかかりますか?

A. 当法人の料金は、空き家・ゴミ屋敷片付けが1R 5,000円〜、生前整理が1K・1R 30,000円〜、3LDK 190,000円〜です。物の量によって変わるため、現地確認のうえで正確なお見積りを提示し、見積内容に変更がなければ追加料金はかかりません。

Q. 北九州市に空き家の相談窓口はありますか?

A. 北九州市役所本庁13階の空き家活用推進課(093-582-2777)が「空き家総合相談」として、相続・登記・売買・賃貸などの相談に応じています。受付は土日祝・年末年始を除く平日8:30〜17:00です。

まとめ

親が施設に入った後の実家は、「残して管理する」「片付けて貸す・売る」「解体する」の3つから選びます。どれを選ぶ場合も、まずは貴重品や思い出の品を持ち出し、台所や生ごみなど傷みやすい所から片付けておくことが大切です。

売却や賃貸を考えるなら、親の判断能力が十分なうちに家族で方針を話し合い、税金の特例の要件も確認しておきましょう。北九州市の空き家総合相談などの公的な窓口も活用できます。

「どこから手を付ければいいかわからない」「遠方で通えない」という方は、まずは写真を送っていただくだけでも大丈夫です。実家の状況に合わせて、無理のない片付けの進め方をご提案します。

施設入居後の実家の片付けの無料見積もり・ご相談

北九州市・中間市・遠賀郡・直方市・宗像市・芦屋町に対応

📞 0120-451-751(8時〜18時・土日祝OK)

LINEで写真を送って概算を聞く

メールフォームで相談する

あわせて読みたい
・生前整理はいつから始める?60代からの進め方と北九州で業者に頼む費用
・中間市・遠賀郡で実家の片付け・遺品整理を頼むなら|費用相場と業者選びのポイント
・北九州市のごみ持ち込み手数料が値上げ|家の片付けへの影響と賢い処分方法
・料金案内

この記事を書いた人
NPO法人 家の片付け・遺品整理・家のサポートセンター(北九州市・中間市・遠賀郡・直方市・宗像市で、遺品整理・生前整理・空き家片付け・特殊清掃・お墓掃除代行・家の便利屋を行っています)。
参考にした公式情報:北九州市「空き家総合相談」「北九州市空き家バンク」、北九州市政だより令和5年8月15日号 特集「空き家対策」、国税庁タックスアンサー No.3306・No.3307、国土交通省「空家等対策の推進に関する特別措置法」改正(2023年12月施行)、北九州市の粗大ごみ・自己搬入手数料の案内。